フランスのガブリエル・アタル首相率いる内閣は、先日執り行われた国民議会選挙でマクロン大統領の中道与党連合が大敗したことを受け、総辞職する方針を固めた。16日もマクロン大統領が辞表を受理する。(=ロイター紙)
最大勢力となった左派政党連合を含め、いずれの勢力も過半数に達しておらず、後任となる首相は目処が立っていない。
今月下旬から九月上旬にかけて行われるパリ五輪終了後に首相を任命する意向をマクロン氏は示している。
与党内では亀裂が深まっている。アタル氏は国民議会で与党会派代表大会に就き、穏健な左派政党との協力を模索する姿勢だ。これに対し。中道左派との連携を目指すジェラルド・ダルマアン内装らが反発している。仏メディアによると、マクロン氏は12日、与党の会合で対立の解消を求めた。
左派政党連合は、12日ごろまでに統一の首相候補を選ぶとしていたが、内部で折り合いがついていない。急進派の「不服従のフランス」と共産党などとの意見に亀裂が入っている。